Client Voice ARIのアジャイル型開発の知見と組織力が、日本有数の情報サイトの円滑なサービス運営に貢献
快適なサービス提供を実現するために、システムの特性に適した開発チームの切り分けを検討
人材分野を中心に様々なサービスを提供する株式会社マイナビ。社会人の転職を支援する「マイナビ転職」や学生の就職を支援する「マイナビ20XX(XXは年度)」は、日本有数の人材情報ポータルサイトとなっています。
これらのサイトは個人情報を扱うものであるため、バックエンド部分の開発はセキュリティの「堅牢さ」、フロントエンド部分の開発では、社会状況やユーザー嗜好の変化にスピーディーに対応するための「柔軟さ」が求められます。
同社の人材情報サービスに関するシステム開発を統括するHRシステム事業部では、バックエンドとフロントエンド、それぞれの特性に適したシステム開発を実現するために、開発チームの切り分けを検討していました。
「当時メインでお願いしていた開発会社さんは、しっかりと仕様を固めて開発していくウォーターフォール型の開発は得意だったのですが、頻繁に発生するコンテンツや機能の変更に柔軟に対応するために必要なアジャイル型の開発経験が少ないとのことでした。そのような経緯もあり、フロントエンド部分の開発はバックエンドと切り分けて、新規に別会社にお願いしてみようと思い切った決断をしました」と語るのは、HRシステム事業部の小浜氏です。
新たな開発パートナーとしてARIを選定、課題にマッチした提案力に満足
数社で行なわれたコンペによって、新たな開発パートナーに選ばれたARアドバンストテクノロジ株式会社(ARI)は、現在「マイナビ転職」及びその他関連サイトにおいて、デザインを含めたフロントエンドの開発を主に担当しています。
「ARIさんに決めた理由としては、コンペの際にご提案いただいた内容が、当時抱えていた課題と非常にマッチしていたという点があげられます。例えば、元々サイトのデザインに関しては、開発会社とは別のデザイン会社と契約していたため、両社のエンジニアとデザイナーの間で認識の齟齬が生まれ、手戻りの発生を招いていました。ARIさんはシステムの開発会社でありながら、社内にデザインチームも抱えていらっしゃるのでデザインから実装までを一手に引き受けていただけるのではないかという期待もありました」(小浜氏)
実際に、ARI参画後の打ち合わせの場では、デザイナーがその場で手を動かし、エンジニアと具体的な動きを確認しながら制作を進めるなどの工夫がなされ、開発スピードは改善されたと言います。
新たなるサービスの立ち上げと品質向上に、さらなるARIの協力に期待
現在、マイナビが運営している各種サイトでは、さらなる品質の向上に加えて、新たなサービスの提供需要も急速に高まってきています。また、コロナ禍の影響もありWebセミナーやWeb面接などへの対応も求められるようになりました。
今後はコンテンツ領域やノウハウページについても、ARIが開発を担当した新システムに随時移行する予定とのことです。
「私の中では、システム開発における優秀さは、会社や組織ではなく個人の資質による部分が大きいという持論がありました。同じ会社でも優秀な担当者が辞めてしまわれると極端にクオリティが下がってしまうような経験も何度かしました。これまでARIさんには様々な開発案件をお願いしていて、その都度何人ものエンジニアさんが参加してくださいますが、みなさん本当に優秀で驚いています。ARIさんと仕事を続けていくうちに、会社全体として品質管理や育成、マネジメントに取り組むことの重要性がよくわかりました。ARIさんには、今後も新しく立ち上がるサービスの開発を担っていただけると大変ありがたく思います」(小浜氏)