Client Voice 課題だったUI/UXデザインの標準化から開発標準をARIがコンサル支援
実案件にも伴走し、内製化への道筋も開けた

都築電気株式会社様

属人化していたUI/UXデザインに課題感 ARIとともに標準化を目指した

1932年の創業より、ICTを通して多くの企業の価値向上や社会課題解決を支援している都築電気様。同社ではシステム・アプリケーションの開発支援のほか、特定業界・業種向けをはじめとした自社サービスも提供しており、深い業務理解に基づいた実用的なシステム・アプリケーション開発で、お客様のニーズに応えています。

近年、UI/UXの重要度が増していく中、さらにデザインを強化し、ユーザ体験まで設計しようという機運が社内で高まっていたと、同社の蓮見氏は語ります。

DX技術統括部 テクノロジーイノベーションセンター センター長 蓮見 敏昭氏

「以前はUI/UXデザインについての全社的な統一基準は存在せず、案件ごとのチームやエンジニア個人にその裁量がありました。ただ、それぞれのセンスに頼る部分も少なくなかったため、標準化を行い、再現性のあるUI設計のプロセスを社内に広げていく必要性を感じていました」

UI/UXデザイン標準化への取り組みを通して、腹を割ってともに案件に取り組める協業パートナーを見つけることも期待していた蓮見氏。
以前からつながりがあり、BX designerとしてUI/UXデザインへの知見を持つARIに相談しました。

「担当者に標準化の意向を話したところ、とても細やかにヒアリングしてくれました。当社の課題に深く共感したうえで、私たちがやりたいことをうまく整理してもらえたと思います。ARIの『人間中心設計(Human Centered Design)』に基づくUI/UXデザインノウハウについても優れていると思いましたし、『どこを目指すか』というゴールの落とし込みまで見据えた提案をもらえました。ヒアリングや提案を通して、課題に対して伴走してくれる姿勢を感じ、支援を受けることにしました」(蓮見氏)

UI/UXのノウハウ共有とデザインシステム構築から実案件の支援まで、ARIが一貫して伴走

同社ではまず、若手を含めた3名のSEから構成されるUI/UX標準化チームを組織。ARIの提案で、2023年4月からチームメンバーに対するUI/UXデザイン勉強会を行うことになりました。座学とワークショップからなる勉強会を実際に受講した谷口氏は、こう振り返ります。

エンタープライズソリューション統括部 サービス開発センター テクニカルマネージャー 谷口 晋作氏

「オンラインでの3日間の座学では、デザイン思考や『デザインの4原則』などの基本的な概念を習得。ARIを訪問してのワークショップでは、ユーザヒアリングのやり方などを実地でレクチャーしてもらいました。とても学びが多く、感動したことを覚えています」(谷口氏)

勉強会で得た知見をもとに、チームメンバーはUI/UXデザインの標準化に着手しました。ARIのサポートを受けながら、UI設計指針を決め、UIコンポーネントの特徴を整理。さらに、お客様への提案用のヒアリングシートや、成果物に対するUIチェックリストなど、実際の開発のためのドキュメントづくりを進めました。

「あらかじめARIに提供してもらった資料をベースとし、コンポーネントの具体的な指針を含め、どういった視点で作成すべきかをアドバイスしてもらいながら進めていきました。作成したものは随時チェック・レビューしてもらえましたし、ARIと一緒につくりあげていけたと思っています。1年かけて完成したUI/UXデザイン指針やドキュメントは、全社の開発標準資料『Tsuzuki Style』に組み込み、いまもアップデートを続けているところです」(谷口氏)

その後は、実案件にもARIが参画。不動産賃貸管理システムのWebアプリケーション化案件では、ARIの担当デザイナーが課題の洗い出しから情報設計まで、UI/UXデザインにおける上流工程の支援を行いました。

エンタープライズソリューション統括部 インダストリーサービス部 第四システム課 課長 柴田 大地氏

「15年以上前につくられたシステムのアプリ化だったこともあり、企画段階でARIに入ってもらうことになりました。デモ画面を確認しながら『この項目はなくてもよいのでは』『検索まわりにクリアボタンは必要』など、主要画面の課題を一つひとつ挙げてもらったうえで、一部画面の情報設計・デザインまでお願いしました。それ以外の画面は、標準化されたUI/UXデザインのルールに基づき私たちが設計。おかげで、見た目や使用感もがらっと変わり、ウェブアプリ化に成功しました」(柴田氏)

エンタープライズソリューション統括部 サービス開発センター 第二開発課 課長 関口 将之氏

「これまでフロントエンドの開発の標準化においても試行錯誤を続けていました。こうしてARIに入ってもらったことで、『フロント側のシステム・アプリケーションはこうつくっていくんだ』という手順や基盤の部分を知れたので、標準化の第一歩として大きな意味があったと思います」(関口氏)

「指針ができたのはよかったですよね。ARIとの取り組みの中で、Figmaにコメントをつけたりしてデザインについてみんなで考え、向き合う時間をとれるようになった事も収穫です」(柴田氏)

一方、標準化チームのメンバーは、社内にUI/UXデザインの考え方を啓蒙しようと、「デザイン基礎講座」を開設しました。当初のARIによる勉強会の内容をわかりやすくまとめ、営業職を含めてこれまでに全社で100名以上が受講。新入社員の教育プログラムにも組み込まれています。

「受講者からは『資料作成にも使える』『もっと踏み込んだ内容を知りたい』などの声が上がっています。若手にはデザインへの感受性が高いメンバーも多く、全社的にUI/UXへの意識が高まっていると感じています」(谷口氏)

今後はナレッジを社内に浸透させ、内製化を進めてより良いサービスをつくりたい

インタビューの最後に、今回の支援を通してARIのディレクターやデザイナー、エンジニアに対して感じたことを伺いました。

「かなりふんわりした要望からARIの担当者に意図を汲み取ってもらい、お願いした内容+αの提案をしてくれたのは助かりました」(柴田氏)

「私はエンジニアの方とやりとりしましたが、しっかりした知識があるので頼りがいがありました。当社のプロダクトの制約を加味したうえで、実装のしかたなどを提案してもらったのはありがたかったですね」(関口氏)

「デザイナーも、豊富な経験と知識に裏付けされた的確な回答をくれました。普段からみなさんがデザインのことを意識していることがわかりましたし、きめ細やかに、辛抱強く対応してくれたのが印象的でした」(谷口氏)

同社では今後、UI/UXデザインの標準化で得たナレッジを全社に浸透させ、内製化につなげていくといいます。

「当初のねらいどおり、ARIが一緒に案件を進めてくれるパートナーになってくれたことで、都築電気全体の技術レベルが上がっています。これからさらに提供価値、付加価値の高いサービスを世に送り出していきたいですね。また、UI/UXデザインのみならずARIのサービスは幅広く、AI・データ活用やクラウド技術などの領域でも協業していけると思っています。当社のこれまでの経緯を知ってくれていることもあり、今後もARIと連携し、ビジネスを進めていきたいと考えています」(蓮見氏)

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