代表取締役社長
起業したのは、私が30歳の頃でした。新たな一歩を踏み出すのは誰にでも不安はつきまといます。成功できるという確信はもちろんありませんでしたが、それ以上になさねばならないという使命感が私を動かしました。
創業から私が大切にしている物事の判断基準は「自分にとって損か得か」ではなく「社会に対して正しいのか否か」というもの。時にはその判断で一時的な損が出たり、成果をあげるのに遠回りだったり、また社員の皆さんからは、すぐには理解されない判断も多々ありましたが、自身が得するのか損するのかではなく、一歩一歩確実に社会から必要だといわれる企業体にしていきたいという一心でした。
また仕事とは何かを定義するとしたら、
「他人の困りごとを解決するのが仕事」なのだと思っています。だから対価が得られるのですよね。当たり前ですが。自分が先じゃない。
「自分の困りごとの解決ばかりに先に時間を使う人は三流」「他人の困りごとに最大限時間を使える人が一流、それができる人間になって初めて信頼され、社会から大きな仕事を任せてもらえる」これも私が20代から大切にしている考え方です。
「先進性ある技術を通して、顧客の問題解決と社員の幸せを創造し、社会の未来発展に貢献する」が我々の経営理念でありビジョンです。顧客の抱える問題の解決に貢献し、現在のARIの社員の他、これから未来に出会う社員たちといったARIに関わる人々の成功と幸せを追求し、精神的にも物理的にも豊かさを実現する。これが私たちの社会貢献のあり方です。
ただし私たちは、単純に先端技術を鼻にかけた押し売りはしません。先端技術を扱うのはメリットばかりではないからです。
大切なのはお客様に必要な技術は何かを考え、最適な技術をそれぞれ組み合わせて提案していくこと。お客様に価値があって最適な技術、これらを私たちは先進技術と呼んでいます。とはいえ、お客様から期待されている結果として、我々が保有する先端的な技術の提供が多くなるのは確かですが、顧客が本当に必要としているシステムは何か。それを考え続けることが我々専門家として必要な考え方だと思っています。
これは20年、50年、100年とかかるかもしれませんが、新卒の皆さん含めて共にしっかりと歩みを進めていきます。
上記のように、今見えている範囲でまず、短期、中期、長期ビジョンの三つの目標を達成することを掲げています。 まず、短期ビジョン。まずはニッチな分野で構いません。何かの一番にならなければ他でも一番になることは難しいと考えます。社会的に価値を創造するソリューションを生み出し続け、顧客にも社員にも選ばれる企業になります。
また、中期ビジョンは、利益率が上場基準に達するということはマーケットに選ばれるサービスレベルに達している企業であり、将来に継続していく企業には必須なことです。
そして、長期ビジョン。1000億企業になることが会社のゴールと思うかもしれませんが、それは違います。これはあくまでも現状での目標であり、目標と時間の関係を見れば分かると思いますが、中期ビジョンが達成されるあたりから、長期ビジョンを立て直すことになります。おそらくこの長期ビジョンが達成されるあたりでは、次のビジョンは1兆企業グループになると言っていいでしょう(真顔)
この目標の実現性を高めるために、2024年6月には株式上場を果たしました。すでに短期ビジョンもほぼ達成できている中、次に目指すは中期・長期ビジョンの達成。この目標が実現している頃には、皆さん自身が生み出した尖ったサービスが事業の主役になっていることでしょう。そういった志をもったスペシャリスト集団を目指す仲間を待っています!