プレスリリース

生成AIのリスク対策、8割超の会社員が「必要」と回答~ 生成AIの活用に関する意識調査 ~「偽のコンテンツや誤った情報が拡散されるリスク」に81.9%が不安

クラウド技術とデータ・AI活用によるDXソリューション事業を展開するARアドバンストテクノロジ株式会社(本社:東京都渋谷区、代表取締役社長:武内 寿憲、以下ARI)は、生成AIの活用に関する意識調査を実施いたしました。

昨今、生成AIが個人、企業を問わず急速に広がりを見せるなか、利便性と合わせて様々なリスクがあげられています。活用ルールについては国際的に検討が重ねられており、政府も2023年9月9日に生成AIの利用に関する事業者向けガイドラインの骨子案を提示。年内を目途に正式なガイドラインをまとめる方針です。しかしながら、生成AIの利用について法律面、権利面での対応が定まるにはまだまだ時間を要すると思われ、個人のリテラシー(特に、活用方法、リスクの認知)が重要となってきます。
そのような背景のもと、生成AIを、導入・活用するための企業向け支援サービスを提供しているARIでは、一般の会社員、経営者が実際どのように生成AIを活用し、どの程度の利便性とリスクを感じているのか、1034名を対象に調査を実施しました。

調査トピックス

1)生成AIを知っている人のうち、業務での利用経験は32%。
 利用経験者ほど、生成AIにポジティブなイメージ。

2)業務での生成AI利用頻度は、週に1回以上が67.9%。
 現在利用していない人も含めた今後の業務での利用意向は49.2%。

3)勤め先での生成AI利用に関する規定やルール
 「現在、規定やルールがある」は9.6%。17.4%は今後できる予定。

4)生成AIで望んでいた回答が得られた割合「6~7割程度」が最多 29.7%。利用頻度が高いほど、活用精度が向上。

5)生成AIを利用した際の影響は「作業時間が短縮された」が41.9%で最多。
 短縮された作業時間の最多は「3~4割程度」で44.4%。

6) 「偽のコンテンツや誤った情報が拡散されるリスク」について
 「非常に不安を感じる」「やや不安を感じる」合計81.9%。
 リスク対策の必要性を8割以上の会社員が感じている。

【 調査結果 】

■生成AIの認知「知っている」26%、「聞いたことがある」37.5%、「知らない」36.5%

生成AIについてどの程度知っているか尋ねると「どういうものか詳しく知っている」「ある程度知っている」は合計で26%。「聞いたことがある」は37.5%、「知らない/聞いたことがない」と回答したのは36.5%でした。
性別で見ると「知っている」と回答した女性は15.9%と、男性の33.1%と比較すると約半数の割合となっています。特に女性50代は「知らない/聞いたことがない」と回答した割合が最も高く53.2%となりました。

■生成AIを知っている人のうち、業務での利用経験者は32%。

業務、プライベートでの利用状況をそれぞれ尋ねたところ、業務で「現在利用している」は20.8%、「現在は利用していないが、過去に利用したことがある」は11.2%でした。
生成AIを知っていても、68%の人が業務では「これまでに利用したことがない」と回答しています。プライベートでの利用経験が業務での利用経験に比べ14.8%高くなっています。

また、業務での利用経験有無で生成AIに対するイメージを確認したところ、利用者/利用経験者は全体的に非利用者に比べポジティブなイメージを持つ傾向が高くなりました。

■生成AIの今後の利用意向、業務で「利用したい」と回答したのは49.2%

生成AIを知らないと回答した方も含めて今後の利用意向を確認したところ、業務で「利用したい」と回答したのは49.2%でした。
性年代別で見ると、業務で利用したいと回答したのは男性20代が最も多く、59.8%。一方で、業務で利用したくないと回答したのは女性50代の64.0%が最も多くなりました。
ここでも、生成AIの認知が高い20代男性は今後の利用意向も高く、認知の低い50代女性は今後の利用意向が低い結果となっています。

■業務で生成AIを利用したくない理由「業務上必要となる場面がないため」39.2%、「きっかけがないため」30.6%、「トラブルを避けたいため」23%。

生成AIを「利用したくない」と回答した人に、その理由を尋ねてみたところ、「業務上必要となる場面がないため(39.2%)」「きっかけがないため(30.6)%」「トラブルを避けたいため(23%)」が上位となっており、次いで「業務での利用に不安があるため」が22.3%、「どうやったら利用できるのかわからないため」が21.9%となっています。どのような場面で生成AIが活用できるのか、どのように利用するのか、具体的な方法や事例があれば利用者はもっと広がる可能性があります。

■勤め先での生成AI利用に関する規定やルール「現在、規定やルールがある」は9.6%。

現在の勤め先で、生成AIの利用に関する規定やルールがあるか尋ねたところ「現在、規定やルールがある」と回答したのは9.6%、「現在はないが、今後できる予定」は17.4%。今後も含めて27%が「ルールや規定がある/できる」と回答しています。

■生成AI利用について、勤め先での「トレーニングや講習を行った/行っている」のは4.1%。「現在は行っていないが、今後行う予定」は16.3%。

生成AIの利用について、勤め先での社員向けトレーニングや講習の有無を確認したところ「トレーニングや講習を行った/行っている」と回答したのは4.1%、「現在は行っていないが、今後行う予定」と回答したのは16.3%でした。今後も含めて「トレーニングや講習を行う」のは20.4%と、ルールや規定を設定する企業より7%弱低い結果となりました。

■生成AIで望んでいた回答が得られた割合「6~7割程度」が最多で29.7%

生成AIの利用者、利用経験者に生成AIで望んでいた回答がどの程度得られたかを尋ねたところ、最も多かったのは「6~7割程度」で29.7%、全体で「5割程度以上」と回答したのは74.5%となりました。

また、以下はサンプル数が少ないため参考値となりますが、望んだ回答が高い割合で得られた人は、週1回以上の生成AI利用者が多くなっています。利用頻度が多いことで、扱いにも詳しくなり、生成AIをうまく活用できている様子が推察されます。

■生成AIを利用した際の影響は「作業時間が短縮された」が41.9%で最多。次いで「情報検索が楽になった」が39.5%。

業務上で生成AIを利用した際の影響を尋ねたところ、最も多かったのは「作業時間が短縮された」が41.9%、次いで「情報検索が楽になった」が39.5%、「良いアイデア、新しいアイデアにつながった」が24.4%となりました。作業の効率化に貢献度が高い状況が見受けられます。

■生成AIの利用で短縮された作業時間「3~4割程度」が最多で44.4%

生成AIの利用によって「作業時間が短縮された」と回答した人に、どの程度の作業時間が短縮されたのか尋ねたところ「3~4割程度」と回答した人が44.4%と最多でした。
5割程度以上短縮された人も22.2%となっており、上手に活用することでかなりの作業時間短縮が見込まれそうです。

■生成AIのリスク、「偽のコンテンツや誤った情報が拡散されるリスク」で30.3%が「非常に不安を感じる」。「不安を感じる」計は81.9%

生成AIのリスクについて、それぞれどの程度不安を感じるか尋ねました。「非常に不安を感じる」という回答が最多だったのは「偽のコンテンツや誤った情報が拡散されるリスク」で30.3%。「非常に不安を感じる」「やや不安を感じる」の合計も81.9%と最も高い状況でした。
そのほかのリスクも全体的に不安を感じる率は高く、いずれも8割前後の人が不安を感じると回答しています。

■生成AIのリスク、どの程度リスク対策の必要性を感じるか。いずれのリスクに対しても8割以上の人がリスク対策に関して必要性を感じている。

生成AIのリスク対策について、どの程度必要性を感じるか確認したところ「非常に必要性を感じる」と回答した割合が最も高かったのは「個人情報や機密情報が漏洩するリスク」で40.5%でした。しかし、他のリスクに対しても対策の必要性は感じられており、どのリスクに対しても8割超の人が、対策が必要と考えている結果となりました。

■調査概要
調査主体 : ARアドバンストテクノロジ株式会社
調査方法 : インターネットリサーチ
調査期間 : 2023年8月8日(火)~2023年8月9日(水)
調査対象 : 全国の20~50代男女 経営者・役員、会社員
サンプル数: 1034名
割付方法 : 性年代を会社員の構成比に合わせて割付

20代 30代 40代 50代
男性 97 145 193 176
女性 88 99 125 111

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本件に関するお問合わせ先

  • ARアドバンストテクノロジ株式会社(略称:ARI)
  • 広報担当:關(せき)
  • 〒150-0002 東京都渋谷区渋谷 1-14-16 渋谷野村證券ビル 8F
  • 電話:03-6450-6080 / Mail:ari-pr@ari-jp.com
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